高配当株投資に、信用取引を活用し始めたことで、資産拡大ペースが速まりました。
取引事例を紹介していきます。この事例は、利益は確保できたものの反省の多い事例です。
エネクス・インフラ投資法人の2020年10月の公募増資
ソフトバンクに続いて、高配当公募増資・売り出しを探していて、エネクス・インフラ投資法人が2020年11月の公募増資後の株価が低迷しており、これに目を付けました。
公募増資価格88452円に対して、2021年1月に信用取引で約500万円相当の56株2回で平均購入単価89200円で購入しました。
公募増資発表前は10万円を超えており、次の決算月(2021年11月)までにこの価格帯に戻ることを期待しました。
しかし3つの問題がありました。
問題点① 保有期間が長くなる 約9か月
多く銘柄が年2回分配に対して、当時のエネクスインフラ投資法人はは分配金が年1回であったため(現在は2回)、約10か月待つ必要がありました信用取引で長期間は金利負担が重くなります。SBI証券を使っており信用取引金利は2.8%でした。
問題点② 信用取引の管理費が高額
信用取引は毎月管理費110円が徴収されます。9万円の株を1株買ったとして、年間1320円で年約1.5%相当になります。この管理費は毎月最大1100円であるため、購入単位を56株と大きくして、年0.3%相当まで引き下げました。なお取引単位が100株単位の銘柄は、1000株まで毎月110円であまり高額にはなりません。1株単位で取引できるJ-REITやインフラファンドは長期の信用取引は不利といえます。
信用取引では、名義書き換え手数料(55円/権利落ち毎)も別にかかります。これはかかったかどうか確認できていません。別の銘柄でかからないと思っていたタイミングでかかっていました。名義書き換えって何をする費用?理不尽な費用にも思え機会があれば取り上げます。
問題点③ 利益超過分配金の比率が高い
高い分配金予想(6.7%)でしたが実は利益超過分配金(減価償却費の一部で元本取り崩しのような形になる)が過半を占めており、実質3%以下の利回りでした。これでは高配当株とは言えないレベルで、購入後気づきました。これに気付いていれば購入しなかったかもしれません。高配当株の信用取引をしている理由の一つは、高配当株は下がっったとしても、待っていれば配当があるので、大きく下がることはないという思いもあるからです。
金利を含めた信用取引手数料が実質分配金を上回る計算になるため、株価低迷が続くとマイナスになる可能性が想定されました。購入後も株価低迷が継続し、半分の56株をいったん損切、その後33株再購入という迷った取引になってしまいました。
なお、配当金相当額は、分配金の約85%で、さらに不利なので、権利日をまたぐとさらに悪化します。
結果として、2021年11月の権利月を待たず、10月中に1株現引きだけして残し、残りはすべて売却完了し、約33万円(税引き後)の利益で終わることができました。10月中に売却したのは、11月に再度増資発表されると逃げ場がなくなること、前年は10月が最高値であったためです。想定していた10万円を超えたことはありませんでした。1株残したのは今後の推移を見守るためです。
今回は、比較的長期間の信用取引になり、金利や手数料が重くのしかかりました(17.6万円)。配当金での生活を目指していがなら、一方で高い金利を払っているのは気分がよくないので、金利の安い証券会社へのシフトを考え始めました。これについてはまた今後説明します。
信用取引は大きな危険を伴います。信用取引は十分な余力を持っての活用が必要です。
投資は自己責任でお願いします!
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